現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > EVはまだちょっと……ならやっぱりハイブリッド! HV慣れした人でも新鮮味が味わえる新世代ハイブリッド車3台

ここから本文です

EVはまだちょっと……ならやっぱりハイブリッド! HV慣れした人でも新鮮味が味わえる新世代ハイブリッド車3台

掲載 25
EVはまだちょっと……ならやっぱりハイブリッド! HV慣れした人でも新鮮味が味わえる新世代ハイブリッド車3台

 この記事をまとめると

■電動化シフト過渡期において最適解のハイブリッド車を3台紹介

同じクルマとは思えないほどの違和感! ハイブリッド車に初めて乗る人が知っておくべき注意点5つ

■コスパに優れているのはマイルドハイブリッドシステム

■ストロングハイブリッドはEVにつながる乗り味が魅力

 日本のインフラ環境を鑑みればハイブリッドが優勢!

 いまネット界隈では「EVオワコン論」がかまびすしい。けっしてEVが世界的に禁止されたというわけではないが、ここ数年の「エンジン車は終焉を迎え、すべてEVにシフトする……」というトレンドが減速したということで、EVは時期尚早だったという主張も出てきている。

 もっとも、EVマーケットの減速というのは、EVの最大マーケットだった中国が、自動車に限らず経済全体で減速基調にあるということの影響が大きい。また、いちはやくEVシフトを実現したアーリーアダプター的マインドの先進的ユーザーに行き渡ってしまったという面もあるだろう。

 いずれにしても、EVシフトというのは、ある日から急にすべてのクルマがEVに変わるわけではなく、徐々にエンジン車からEVへ入れ替わっていくということであり、その過渡期は当然ながらグラデーション的になる。

 とくにインフラ整備が変化のスピードへ大きく影響する。単純化すると、充電インフラが広まらなければ大衆はEVにシフトしづらいし、ガソリンスタンドが減っていけば家庭で充電して走ることができるEVが選ばれることになるだろう。

 逆に、日本も含めてガソリンスタンドというインフラが整備されている環境においては、EVシフトは進みづらいといえる。

 ガソリンスタンドが十分に確保されている状況では、ガソリンを消費しつつ、CO2排出量を減らすことのできるクルマ、すなわち省燃費なハイブリッドカーが環境負荷の面では最適解といえる。

 将来的にはガソリンスタンドというエンジン車に欠かせないインフラが徐々に減っていくだろうが、少なくとも現時点ではハイブリッドカーを選択するというのは合理的だ。

 ハイブリッドシステムの新時代を感じさせる3車種

 というわけで、前置きが長くなってしまったが、日本の自動車メーカーもハイブリッドカーの復権を予見していた感がある。

 その象徴といえるのが、2023年末にスズキから登場したスイフトだろう。大衆にとってEVを選ぶハードルとなっているのは、充電インフラもあるが、なにより高価な点にある。各種の補助金や減税措置がなかったら同等クラスのエンジン車比でEVは倍近い価格になってしまうことも珍しくない。

 コンパクトカーや軽自動車など、絶対的な価格帯が低いカテゴリーになれば、なおさらそうした傾向は強くなる。ハイブリッドカーにしても、高電圧かつ大容量のバッテリーを積み、強力な駆動モーターを採用するとエンジン車に対して高価になるのは変わりない。

 そこでスズキは、高効率な3気筒エンジンを新開発しつつ、シンプルな構造のマイルドハイブリッドを組み合わせることで、省燃費(環境負荷)と車両価格のウェルバランスを目指している。

 スイフトの価格は最上級グレードでも216万7000円(FF)とエンジン車並みであり、それでいてWLTCモード燃費は24.5km/Lと十分ハイブリッドカーらしいスペックを実現した。実際、丁寧に市街地を走ると、メーター表示では30km/Lを超えることも難しくないほどで、コスパのいい省燃費カーを探しているならば、見逃せない一台といえる。

 それとは別の視点で、過渡期に選ぶべき「EV的な乗り味を持つハイブリッドカー」として注目したいのがホンダ・アコードだ。

 2024年3月より発売開始となった11代目アコードのコクピットは、フル液晶メーターを採用しているほか、Googleアシスタントを標準搭載するなど、EV顔負けのデジタル世代のクルマを感じさせるもの。最新のADAS機能であるホンダセンシング360を標準装備しているのも、最先端のクルマに乗っているという感覚を強めてくれる。

 パワートレインは、2リッターのアトキンソンサイクルエンジンと強力な駆動用モーターを組み合わせたホンダお得意の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」となる。高速道路や負荷の大きいときにはエンジン車らしい雰囲気もあるが、街乗りではほとんどEV感覚となっているのが特徴。

 とくにパドルシフト操作により6段階で回生ブレーキの強弱を調整できる「減速セレクター」を活用すれば、電動車両をアグレッシブに走らせる楽しみを実感することができるだろう。

 そんな11代目アコードの価格は544万9400円と、大衆的ではないのも事実だが、ホンダブランドにおけるフラッグシップセダンであるというポジショニングからすると、理解できる価格設定といえそうだ。

 国産フラッグシップといえば、忘れられないのがトヨタ・クラウン。現行クラウンは4つのボディバリエーションを用意することはご存じのとおりで、そのなかでも5ドアボディのクラウンスポーツは、ホットハッチ風味のフラッグシップとして世界的にもユニークなキャラクターが与えられている。

 このクラウンスポーツには、プラグインハイブリッド仕様も設定されるが、基本となるのは2.5リッターエンジンと前後駆動モーターを組み合わせたハイブリッドモデルだ。

 期待するほどではない後席キャパシティや後輪操舵技術によるハンドリングなど、クラウンというイメージとかけ離れた部分もあるが、電動化時代のプレミアムハッチバック像をいち早く感じられるという点では、最新世代のハイブリッドカーとして見逃せない。

こんな記事も読まれています

バカ売れしそうな気がするけどナゼ? ロータリーもディーゼルもフルHVの軽自動車も存在しないワケ
バカ売れしそうな気がするけどナゼ? ロータリーもディーゼルもフルHVの軽自動車も存在しないワケ
WEB CARTOP
ガソリン代も電気代も高いいま少しでも節約したい! 高速道路を走るとき「時速何km」で走るのが「燃費・電費」がいいのか考えてみた
ガソリン代も電気代も高いいま少しでも節約したい! 高速道路を走るとき「時速何km」で走るのが「燃費・電費」がいいのか考えてみた
WEB CARTOP
超絶人気のランクル250! 指名買いも多いけど「ライバル車」はどんなクルマが存在する?
超絶人気のランクル250! 指名買いも多いけど「ライバル車」はどんなクルマが存在する?
WEB CARTOP
中国人は長いのがお好き! セダンだけじゃなくSUVまで「L」が付くクルマが登場する事態
中国人は長いのがお好き! セダンだけじゃなくSUVまで「L」が付くクルマが登場する事態
WEB CARTOP
スーパーハイト軽って「装備」「使い勝手」が注目されるけど……じつは走りにも大きな違いがある! ライバル5台を徹底比較!!
スーパーハイト軽って「装備」「使い勝手」が注目されるけど……じつは走りにも大きな違いがある! ライバル5台を徹底比較!!
WEB CARTOP
「日産・ホンダ・三菱・スバル」お願いします! ファンからふつふつと湧き上がるメーカーへの声!!
「日産・ホンダ・三菱・スバル」お願いします! ファンからふつふつと湧き上がるメーカーへの声!!
WEB CARTOP
EVの売れ行き停滞&HV回帰の流れあり!? この動きは日本の自動車界にどう影響するのか?
EVの売れ行き停滞&HV回帰の流れあり!? この動きは日本の自動車界にどう影響するのか?
ベストカーWeb
6人乗りのレクサスLMが追加! アルヴェルのレクサス版なんて「言えない」中身を開発者から聞き出した
6人乗りのレクサスLMが追加! アルヴェルのレクサス版なんて「言えない」中身を開発者から聞き出した
WEB CARTOP
50年前に生まれた四角いワゴンがいま話題! 昭和レトロブームと共に「ボルボ240エステート」の人気が急上昇中だった
50年前に生まれた四角いワゴンがいま話題! 昭和レトロブームと共に「ボルボ240エステート」の人気が急上昇中だった
WEB CARTOP
EVの電費性能に「空力」はどの程度影響するのか? という根本疑問
EVの電費性能に「空力」はどの程度影響するのか? という根本疑問
Merkmal
市販されなかったのが残念すぎる! 86をワゴン化した「シューティングブレーク」が理想的な1台だった
市販されなかったのが残念すぎる! 86をワゴン化した「シューティングブレーク」が理想的な1台だった
WEB CARTOP
EVは普及せずとも日本のEV活用方法は海外よりも進んでいる! 日本の電気自動車が当たり前のように装備する「外部給電機能」がもつ多大なるメリットとは
EVは普及せずとも日本のEV活用方法は海外よりも進んでいる! 日本の電気自動車が当たり前のように装備する「外部給電機能」がもつ多大なるメリットとは
WEB CARTOP
インドから輸入しているホンダWR-Vが大ヒット! 日本市場の「常識」が変わるかもしれない
インドから輸入しているホンダWR-Vが大ヒット! 日本市場の「常識」が変わるかもしれない
WEB CARTOP
電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[モータージャーナリストに聞く]の巻
電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[モータージャーナリストに聞く]の巻
グーネット
中国で超絶人気の高級ミニバン「GL8」がPHEVを導入! あえてBEVではなくPHEVで勝負するGMのしたたかな戦略
中国で超絶人気の高級ミニバン「GL8」がPHEVを導入! あえてBEVではなくPHEVで勝負するGMのしたたかな戦略
WEB CARTOP
EV拡大のカギを握る「商用EV」 しかし課題山積! 元ディーラーが“普及の条件”を解説する
EV拡大のカギを握る「商用EV」 しかし課題山積! 元ディーラーが“普及の条件”を解説する
Merkmal
電気自動車時代で汚名返上を狙え! ネックはエンジンだけだったのよ……今こそiQをEVで復活じゃない?
電気自動車時代で汚名返上を狙え! ネックはエンジンだけだったのよ……今こそiQをEVで復活じゃない?
ベストカーWeb
マツダ新型「“小さな”高級車」はどうなる? まさかの「トヨタOEM」化も!? 次期「マツダ2」にモデルチェンジはあるのか
マツダ新型「“小さな”高級車」はどうなる? まさかの「トヨタOEM」化も!? 次期「マツダ2」にモデルチェンジはあるのか
くるまのニュース

みんなのコメント

25件
  • ********
    「米当局、テスラの大規模リコールを調査 処置後に事故発生で」
    「テスラ失速! もうどうにも止まらない……販売不振で30万円値下げ! 低価格車EVの投入前倒しへ」
    「EV失速で「世界ハイブリッドシフト」が始まった…トヨタのHVが逆転!テスラは大リストラ」
    「テスラ、決算説明会で「ハイブリッド車が売上を圧迫している」と主張」
    「テスラ「サイバートラック」自主回収 アクセルペダルに欠陥」
    「テスラの充電器部門閉鎖、自動車業界に動揺」
    「テスラCybertruck、早くもサビ始める。複数のオーナーがステンレスの「ボディ表面に錆が発生」と報告」

    EVはちょっと・・・(笑)
  • みっくす いっと あっぷ
    スイフトはハイブリッドMZよりもガソリン車のXGの方が良いと思う。
    ただ2スピーカーやスマホの充電とかが無いのが難点。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村